8/23 奈良教組教育課程編成講座 2010年08月30日
 8月23日、奈良教組教育課程編成講座を開催しました。
 第1講では「セクシュアル・マイノリティーと学校生活」と題して、昨年2月に発刊した「セクシュアル・マイノリティーサポートブック」の制作実行委員でもある奈良教組女性部長の福嶋明美さんが講演しました。2006年に開催された研修会で「ゲイ・バイセクシュアル男性の健康レポート」のアンケート結果のなかで、いじめに被害にあった人は82%・自殺を考えたことがある人は62%に上るという実態にショックを受けたことをきっかけに、学習をしていかなければならないと思い、組合主催の講演会を実施し、その後、広く知ってもらうために、サポートブックの編集を行うこととなりました。制作に当たっては「マイノリティーに限らず、異性愛者も含め、あくまでも『ひとりひとり性のありようは違うこと』、そのどれ(誰)もが大切な存在であること」を基調に人権の視点を持って編集しました。今回の講演では自分自身の問題として性をとらえ、子どもたちと一緒に考えるにはどうすればいいのか、授業で正しい知識を伝えるのにはどうすればいいのかなど、具体的な学校現場での取り組みにも示唆を与えてくれました。
 第2講は、「忘れられた子どものいない社会をめざして〜学校にとっての虐待問題が持つ意味とアセスメントとプランニングのポイント〜」と題して、峯本耕治さん(長野総合法律事務所・弁護士)さんからご講演いただきました。冒頭、増え続ける児童虐待の現状についての現状の特徴をお話しされ、学校で重大ケースを防止するには、重大ケースにつながるリスク要因についての基本的知識を持ち、教師自身が目の前の子どもの現状に不安を感じることが、まず第一歩であるとされました。リスクの高い虐待行為とは、頭部外傷が持つ特別の意味や思いっきり殴っているのか?突発性・衝動性が強いか?けがについてどのような説明をしているのか?豊富なケースワークの経験から具体的な虐待のリスク要因についてご説明いただきました。また、愛着問題を抱えたしんどい子どもとつながり、エンパワーするアプローチは、見捨てられ感を拭い、自尊感情・自己肯定感、基本的信頼感を高めるという人権・同和教育の取り組みと重なる部分が多く、その確かさを再確認することができました。また、これまで、経験や勘に頼ったアセスメント(見立て)の視点から脱却して、充分に知識に裏打ちされたものにし、教職員が共有していくことで、虐待を早期に発見し、防止することができると締めくくられました。

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