4/24 第5回「奈良の教育」連続講座 2010年05月11日
 4月26日王寺町やわらぎ会館において、「奈良の教育」連続講座が行われました。小さな会場にびっしりと50名近くの参加者が集まりました。
 第一講目は、泰山恵二さんから「未来にはばたけ〜光輝く明日へ〜」と題して、ヒロシマ修学旅行の取り組みの講演をうけました。
 十数年前から年に2回の「心の集い」と「いのち輝き集会」を行い、いじめや差別・戦争など人の命を奪っている行為について自分はどのように思っているのかを見つめ、どんな形でもいいからその思いを訴えていくということをしてきました。子どもたちは先輩の歌や劇などを見て自分自身も積極的に参加し作っています。修学旅行の平和学習で被爆体験を語ってくださる「語り部」たちが高齢になりつつ、命を削りながら一人でも多くの子どもたちに伝えたいという思いを子どもたちにどう受けとめさせていくのか、様々なスタイルの事前学習の取り組みをパワーポイントを使って紹介されました。「語り部」の方がリハビリをされ、車いすに乗ってそれでも子どもたちの前で語られる姿。さまざまな映画やニュース映像。実行委員会で取り組んだこと、子どもたちが作り上げた歌。修学旅行当日の子どもたちの本当に真剣に取り組む姿も報告されました。様々な学習、そして修学旅行でヒロシマと出会い、しっかりと種がまかれ、芽を出して育っている子どもの姿がありました。小学校6年間を通して、学校が、教職員が、子どもが一つになって取り組む分厚い人権学習の報告でした。
 第二講目は、藤満理惠子さん、上野良子さんから「オキナワ修学旅行と人権教育〜ハルちゃんの顔が浮かぶから戦争は許されない〜」と題しての講演でありました。一年生から人権を基盤に総合学習・学級経営に取り組み、三年生でオキナワへ修学旅行にむかいました。ガマでの聞き取り、追悼集会などを行い、津堅島での民泊を体験します。島の人たちに温かく迎え入れられた子どもたちは様々な体験をします。晩ご飯のあと、家族にもタブーになっていたおばあさんの沖縄戦の体験を聞かせてもらった子どももいました。
 取り組みの中で十分に人権意識が醸成され、本当の出会いの中で子どもたちが変わっていく姿が伝わってきました。昨年度末、病気のために進路変更を余儀なくされた子どもと仲間たちの姿、その子が卒業式で読んだ答辞が披露され、参加者の目にも感動の涙がにじみました。
 どちらの報告も修学旅行での子どもたちの姿が報告されましたが、付け焼き刃の取り組みでは本当に子どもたちの心に響くものにはなり得なかったでしょう。修学旅行に行くまでの、総合学習や教科の学習、学級作り、その他様々な場面で人権教育を基盤とした取り組みがあってこそ、子どもたちは十分に自己肯定感を高め、人権感覚(意識)も鋭くなり、「ほんもの」と出会うことで変わっていったのです。その教育の作風の確かさを確認し、また参加していた多くの若手教職員にも伝えることができました。

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