行け行け竹ちゃんマン 5 2009年07月15日
奈良には「なかま」がある。1958年文部省が「学習指導要領・道徳編」を告示したことから、「官製道徳」への反対運動が巻き起こる。「特設時間による道徳教育では、子どもの生活に対する認識や真実を見通す力は育ってこない」というのが主張だ。「このような一連の人間性をおしつぶす教育政策に、ただ、反対を表明しているだけでなく、私たち自身のものを守り育てることが、いま、なによりも必要だ(編集の言葉)」として、現場教職員が中心となって編集された。

「人間は集団のなかでこそ成長・発達する」という原則、「現実にある矛盾や不合理、差別の問題を真正面から取り上げる」という手法が、「官製道徳」に対置されたのである。「なかま」は奈良県のみならず全国の同和教育実践の進展とともに歴史を刻んだ。そして、「なかま」を教えるのではなく「なかま」で実践を深めようと継承された。

2006年12月に教育基本法が改悪され、新しい学習指導要領は「道徳の時間」を学校教育活動の「要」と位置づけた。「国と郷土を愛する心」「公共の精神」などが新たな徳目である。一方、文科省は「人権教育の指導方法のあり方について」で、人権教育の学校としての組織的な取組、人権尊重の精神に立つ学校づくりをすすめるべきとしている。この二つの流れに舵をきり、「なかま」の意義を実践的にどう生かせるか。人権教育の展望が問われている。

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